私が英会話をはじめた理由は、
「自分の世界を広げたいと思ったから」です。
40歳を迎えたことをきっかけに、
これからの人生をどう生きたいか考えるようになり、
その中で「もっと世界を知りたい」という気持ちが生まれました。
この記事では、その気持ちに至るまでの経緯を綴っています。
今さら英語なんて、と思っていた私が
「今さら英語なんて勉強しても」
そんな思いで、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
これまでずっと、英語とは無縁の世界に生きていたからです。
英語が必要な仕事でもなく、
英語がわからなくても、特に困ることもない日常。
「話せなくてもなんとかなるし、
頑張ったところでペラペラになれる気もしない」
「不得意なことより得意なことに時間を使いたい」
そんなふうに、自分で自分の可能性を決めてしまっていました。
40歳という転機
40歳を迎えたとき、私の人生観は大きく変わりました。
両親を見送ったこともあり、
「時間には限りがある」ということを
現実として意識するようになりました。
それまで漠然としていた「どんな人生にしたいか」という問いが、
急に、自分の目の前に差し出されたように感じたのです。
40歳は、自分にとって大きなターニングポイントになる——
そう感じて、私は「40歳を海外で迎える」と決めました。
そして実際に、エストニアでその日を迎えました。
自己概念が変わった旅
それまでの私は、
海外旅行は自分とは無縁のものだと思っていました。
忙しい日々の中で、
「そんな贅沢は自分にはない」と感じていたからです。
でも、実際に旅に出てみると、
世界が急に身近なものに感じられました。
そして何より——
「私は旅が好きなんだ」と気づいたのです。
それは、自分の中にあった「前提」が崩れるような体験でした。
誰かのために生きてきたこれまで
これまでの私は、
人の役に立つことに喜びを感じて生きてきました。
父の介護事業を手伝い、介護福祉士として働き、
結婚後は義理の両親の事業にも関わってきました。
「自分だけの人生ではなく、
誰かと一緒に築き上げる人生」
それが、私の大切にしてきた生き方でした。
けれど振り返ってみると、
そのバランスは、自分よりも「他の人」に傾いていたように感じます。
困っている人を助けること、
必要とされることに応えること。
それを優先するあまり、
自分が何を好きで、何をしたいのか——
考えたことがなかったのです。
立ち止まって気づいたこと
40歳になったとき、ふと立ち止まりました。
「私は、自分のために生きているだろうか?」
両親を見送ったあと、
次に「お世話する相手」を無意識に探している自分に気づいたのです。
誰かのためと思い込んでいた行動が、
実は自分を保つためだったのではないか。
そう気づいたとき、
その生き方は少し違うのかもしれないと感じました。
だからこそ、改めて考えました。
自分は何が好きで、
これからどんな人生を生きていきたいのか。
世界を知りたいと思った日
エストニアで迎えた40歳の誕生日は、
忘れられない思い出になりました。
知らない世界がこんなにも広がっていること。
そして、自分はそれをもっと知りたいと思っていること。
文化や歴史への興味。
異文化交流の楽しさ。
そんな気持ちが、少しずつ芽生えていきました。
台湾での体験がくれたもの
そんな中、友人夫婦に誘われて台湾を訪れました。
そこでの体験が、
英会話をはじめたいと思うきっかけになります。
台湾では、日本語や英語で話しかけてもらう場面がありました。
母語ではない言葉で、
一生懸命にコミュニケーションを取ろうとしてくれる姿に、
胸が温かくなりました。
「伝えようとしてくれること」そのものが、
こんなにも嬉しいのだと知ったのです。
言葉だけがすべてではないけれど、
言葉を使って分かり合えたとき、
そこには確かな温かさが生まれる。
そう感じた瞬間でした。
英語に対する見方の変化
これまでの私は、
「深くて狭い人間関係」を大切にしてきました。
でも旅を通して、
もっとカジュアルで、広がりのある関係も良いものだと知りました。
そして、英語は
「完璧に話せるようになるためのもの」ではなく、
「なんとか伝えようとする気持ちを、形にするための手段」
なのではないかと思うようになりました。
自分のために踏み出す一歩
帰国後、私は決めました。
「誰かのため」ではなく、
「自分のため」に生きる一歩を踏み出そう、と。
これまでのように、
誰かと一緒に人生を築いていきたいという思いは変わりません。
でもその相手は、
「自分を必要としている人」に限定されなくていい。
国境を越えて、
もっと自由につながっていいのだと思えるようになりました。
これからに向けて
英語を話せるようになることがゴールではなく、
自分の世界を広げていくための一歩として、
私は英会話をはじめることにしました。
新しいことに挑戦するのに、年齢は関係ありません。
これからも、好奇心を持って、
世界にわくわくしながら生きていきたい。
そしていつか、
そんなふうに楽しく生きるおばあちゃんになることが、
私の目標です。
自分の世界を広げていくことは、
きっと一生続いていくもの。
違いを知り、受け入れ合いながらつながっていくことは、
人生を豊かにしてくれると信じています。
台湾での体験については、別の記事にも少し書いています。
・「台湾で出会った温かな言葉」
・「台湾で感じた温かなつながり」



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